宝物はしまっておきたい

私はアイドルが好き。だってキラキラしてるじゃん。儚いこの瞬間を大切にしたい。

#IMPACTors結成1周年

なんでもないただの10月16日が記念すべき素晴らしい日になって1年が経ちます。

短いのか長いのかはよく分かりませんが、とても濃い時間だったと思います。

 

 

未知のウイルスによって人生を大きく変えられてしまい、これからどうしたらいいか全くわからない状態のままただただ勉強をしていた日々に、突如としてとてもとても明るくて綺麗な一筋の光がさしました。

 

あの日のことはきっと一生忘れないのだろうな〜となんとなく、いや、確証を持って思います。

 

 

 

やっと掴んだグループ結成のチャンスであるサマパラが何もなく、いい意味でも悪い意味でも平穏に幕を閉じて約2か月。

彼らはグループになれるんだと小さな希望に縋り付いていた私は、絶望し、泣いて泣いてみんながこぼした「いつか」の言葉だけを頼りに過ごしていました。

また、彼らも「きっと」の言葉に色々な思いを乗せていたのだろうと考えるとさらに涙が止まらなかったです。

 

 

そんな複雑な気持ちで過ごしていたときに、突如音もなく飛び込んできたジュニアだけのМステ出演。

グループではない彼らの名前は当たり前のように存在していません。「ら」の文字にわずかな可能性をかけて何度も人数を数え、余計な期待はしないように自分を戒めました。

どんどん変わる人数と出演グループに振り回され、その度に計算をし直しました。単純な算数なのにどう頑張っても合わない計算式。単純明快な算数にどれほどの時間を費やしたのかもう分かっていないし、これだけ何度も険しく泣きそうな顔をしながら足し算をしている娘に、母はどう思ったのか怖くて聞くこともできません。

私の知らない間に少年忍者の人数が変わったのかと、3年ほど連絡を取ってない友人に突然電話をかけて確認も取りました。

 

そして気が付いたМステの時間帯に出られない子どもたちの存在。

私は重大なミスをしていたのです。この問題を解くカギは足し算ではなく引き算。灯台下暗しとはこういうことを言います。

 

計算式がついに=で結ばれたのです。

 

私は未だにこの計算式を覚えていますよ。

7+5+6+6+22+7+5+6-4+7=67

 

途中に含まれる-4がなかったから、ずっと64の沼にはまっていたのです。なんていうトラップ。センター試験よりたちが悪い。

 

けれど、まだ油断をしてはいけません。相手はあのジャニーズ事務所です。期待をして勝手に裏切られたような気持になって苦しくなるのは私ですから。何度も経験してきた苦い記憶が私にストップをかけました。

 

結局のところ、Мステの時間を待つしか私には選択肢が与えられていなかったのです。

 

Twitterをしていなかったので、その時に後のPINKyがどんなふうに過ごしていたのか知ることはできませんが、私と大体同じじゃないでしょうか。

正常な思考であの日生活できた人はいないと勝手に思っています。巻き込んでしまい申し訳ないですが、異論は受け付けておりません。

 

 

そして、テレビの前で正座をして祈りにも似た気持ちで迎えたМステ。

たくさんいるジュニアの中で、真っ黒な服に身を包んだ7人を見た時の興奮は一生忘れられません。好きな人たちがこのくくりにいる。グループなんかじゃないのに。

嬉しくてたまりませんでした。あの夏を最後に、また離れ離れになってしまうかもしれないと覚悟していたのにМステの舞台に立っている。

 

 

 

私はPINKyである前に、横原くんのオタクです。極端な話をしてしまうと、横原くんが楽しく活動してくれるのならば、どんな形でも構わないのです。

グループを組もうが無所属であろうが。幸せで楽しければいいのです。だからこそ、クリエCのくくりに執着心はないと思っていました。でも、どんな瞬間を切り取っても楽しそうに幸せそうに、見たこともない真剣そうな顔でメンバーと向き合っている横原くんを見ていたら、この「くくり」が彼にとっての宝物なんだと気が付きました。

雑誌を見るたびに驚くくらいこの「7人」に執着している。誰よりも「7人」を大切に思っているのは横原くんなのではないかと思うほど。

メンバー紹介の動画を一人で撮っていた時の衝撃は忘れられません。

 

j-island.net

 

もしかしたら、この「くくり」が「7人」がなくなってしまったら、横原くんはいなくなってしまうのかもしれない。そう思わずにはいられないくらいでした。

彼の覚悟が感じられたから、私だって「7人」が大好きになったし、このメンバーでグループになることが何よりも重要なことになったのです。

 

 

話がずれましたが、Мステで歌う前に丁寧に1グループずつ紹介が入りました。さすがに期待しちゃうじゃん。

ここに出られただけでありがたいのに、がめついオタクはグループ名までも望みました。始まる前まで、きっといないのだと泣きそうになっていたのに、欲は際限なく生まれてくるものなのです。

 

 

計画的にエモい雰囲気にするのが得意ではないので、答えをいうと

ジャニーズジュニア紹介だったんですよね。

 

悪い方の想像の通りすぎて、しんどくなりました。

「ああ。このまま今日も平穏に時が過ぎるのだ。世界は急に周りなんてしない。」

その日の日記にこう書こうと思いました。誰が地球の公転スピードにまで落胆して嘆くようになるなんて想像したのでしょうね。

 

 

半ば諦めた気持ちで、見ていた画面。

正座のし過ぎで、脚もしびれ始めていたので崩そうかと思ったところで、出てきた彼ら。

 

 

いや、彼らじゃないですね。

IMPACTors

そこにはIMPACTorsがいました。注目の7人でも、クリエCでもない。新しいグループがいました。

私は初めて、大好きな人がグループになる瞬間を自分の目で見届けました。

 

私が好きな「7人」は、私が初めて執着した「くくり」は、守りたいと思った「クリエC」はたくさんの人のたくさんの思いを乗せてIMPACTorsになりました。

 

確かにカメラ慣れはしていないし、メインで立つ人たちというオーラは感じませんでした。グループカラーを出して合わせて踊ると言う行為だって他と比べてしまうとなかったですが、それでも確かに彼らはグループでした。

 

シュミレイションなんか 誰にもされたくないね

 

それがIMPACTorsに与えられた最初の歌詞でした。

なんてぴったりな歌詞なのでしょうね。王道街道を進んできたメンバーは誰一人として存在しない。みんな悔しい思いをしながら、それでも諦めずに夢を追いかけてきた。

型にはめられたくない、王道なんて関係ない。熱量を何よりも大事にし、泥臭いと称されても前を向いた7人にしか歌えない歌詞だと思いました。

 

 

もちろんすぐにIMPACTorsであると理解できたわけではないのですが。

顔を見ることに必死で、ちらっと下を見たらピンク色が見えて激しく混乱しました。整理するまで少し時間がかかりました。

グループだと。それが名無しだった彼らの名前だと。そう認識したとき、涙があふれて止まりませんでした。

私の欲望が強すぎた故の幻なのではないか。幻覚なのではないか。これは都合のいい夢なのではないか。そんなことを思って、何度も母親に確認し、録画を再生し、止めました。

間違いなく書いてありました。夢ではありませんでした。

 

面白いもので、IMPACTorsという名前は今日初めて見たのに、どこか安心したのです。ついさっきまでジャニーズジュニアだったのに、そんな感じがしなかったんですよね。すんなり入ってきました。

時間がたって、変な名前じゃなくてよかったという思いが出始めましたが。

 

 

そのあと更新したドTVで彼らは名乗りました。

僕たちがIMPACTorsなのだと。

j-island.net

 

みんなはいつだって私たちファンに感謝してくれます。私たちは何もやっていないのに。

みんなが頑張るから、自然と応援したくなるだけ。やっているのは「応援」だけ。

ただそれだけなのです。それが嬉しいと言う。

 

みんなで叶えるグループなんだと。そう言います。

 

きっと同じようにサマパラで名前を期待して、落胆して、離れて活動することを不安に思って、わずかな可能性を信じて、また一緒になれることを祈ったから。

常に私たちは、同じ気持ちを共有してきました。こんなグループは珍しいんじゃないですかね。

 

今日という日を1週間前からカウントダウン動画を何個もあげて楽しみにしていたみんなを見ると、ファンよりも結成日を大切にしていると思いました。

365日あるうちの、ただの1日。

少し大げさなくらいだけれど、それだけ大事な日なんですよね。そこに行くまでにたくさんの思い出があるから。

IMPACTorsは10月16日から始まりましたけど、彼らの始まりはもっと前です。

スタート地点にも立たせてもらえなかったのに、1年前の今日、スタート地点にやっと立てたのです。

大げさなくらい祝わないとだめですよね。

 

 

ずっと、この日を忘れないでね。

IMPACTors 結成1周年おめでとう!

 

 

 

 

 

いつかなんて確証も何もないものを信じて、恰好悪くすがれるほど私たちは子どもじゃないし、彼らも子どもじゃない。それなのにみんなが信じ続けていた。声をあげ続け、何かを守るように、何かを作り上げるかのように過ごしてきた短い時間。

それは本当に特殊で、特別な時間でした。私にとっての宝物です。誰にも汚されたくないし、触れられたくないキラキラしていて脆く、儚く、それでいて強い宝物です。

 

そんなのはIMPACTorsが存在している今だからこそ思えるものなのですが。

 

彼らのこれからが私はとても楽しみです。彼らが進む道はどのようなもので、どんな景色なのだろうか。分からないけれど、きっと宝石のように輝いているような気がします。だって、

みんなで叶えるグループだから。

 

 

 

 

 

~完~